夏や冬の気温が大きく上がったり下がったりする時期は、
朝起きてすぐや家に帰ってまずエアコンを付ける人も多いと思います。
過ごしやすくなってありがたい反面、どうしても電気代は気になりますね。
夏と冬では、エアコンの電気代は大きく変わるのでしょうか?
強い風を出す夏の冷房の方が電気代がかかるのか、
それとも温度を上げる冬の暖房の方が電気代がかかるのか?
電気代の気になる点の平均を調べてみました。
夏のエアコンの電気代は平均いくらするの?
真夏になって温度が30度や35度まで上がる日も少なくない中、エアコンや扇風機を使わないでは過ごしていられません。
しかし暑くて毎日エアコンを使いたいけれど電気料金が心配、とも思ってもしまいますね。
まずはダイキンの6畳用エアコン、「S22TTES」という機種を例に計算してみましょう。
出典:img1.kakaku.k-img.com/
説明書を見ると、冷房を使っているときの消費電力が560Wとあります。
電気料金を1kW=30円として計算すると、1時間あたりの電気料金が16.8円かかります。
1時間あたりの電気料金がわかりましたので、平均的な夏のエアコン稼働時間の1日8時間、
1ヶ月30日として計算しますと、1ヶ月で4032円かかることになります。
もうひとつ比較のためにも日立の8畳用エアコンの「白くまくん RAS-AJ28F」という機種も見てみましょう。
出典:img1.kakaku.k-img.com/
日立のエアコンはダイキンのエアコンより2畳分大きいのでエネルギー消費が少し大きめになり、
説明書の記載では冷房を使っているときは790Wの消費電力でした。
同じく1kW=30円で計算すると1時間で23.7円の電気料金になります。
1日8時間、1ヶ月30日で計算すると1ヶ月5688円かかる計算です。
この計算では温度調節や風量、室内の状態などは考慮されていませんので、
同じ機種を使っていても電気料金に差は出てくるかと思います。
一説には夏場の電気使用量のうち、平均して50%はエアコンに使っているとも言われていることから、
ご自宅の夏場の電気料金の半分がエアコンにかかっていると思ってよいでしょう。
冬の電気代と比べると夏の電気代は高いの?安いの?
夏にエアコンの冷房で使う電気料金がわかったところで、
冬はどのくらいエアコンの暖房で電気料金を使っているのでしょうか。
同じくダイキンの「S22TTES」の説明書を見てみますと、暖房は470Wと書いてありました。
電気料金も同じく1kW=30円で計算すると1時間あたり14.1円の電気料金になります。
1日8時間、1ヶ月30日の計算で当てはめると1ヶ月で3384円の電気料金で、冷房のほうが648円高いことがわかります。
日立の「白くまくん RAS-AJ28F」は説明書の暖房の消費電力は880W とあり、
計算すると1時間当たり26.4円で1日8時間、1ヶ月30日では6336円になります。
日立のエアコンは暖房のほうが648円高い計算になりました。
こうして比較すると、機種によって単純に暖房と冷房・夏と冬だけでどちらのほうが電気代が高いかとは言い切れないのです。
しかし、夏場はエアコンの冷房だけを使っていることが多いのに対して、冬場はエアコンの暖房以外にも
電気カーペットやこたつ、ストーブといったほかの暖房器具を多く使っていますし、
日が暮れるのが早く実際の使用時間も長くなりがちな冬のほうが電気料金の総額は多くなります。
エアコンのタイマーモードを上手く使う方法は?
エアコンの電気料金の具体的な数字を見てしまうと、冷房も暖房も少しでも節約したいと思いますね。
意外と知らない節約方法のひとつに、エアコンについているタイマーモードを上手に使いこなす方法があります。
冷房の場合は夜に寝るときに冷房を切っているかと思いますが、朝に起きる時間より少し早く
付くようにタイマーをかけておくと節温した28度でも起き抜けの体には涼しく感じます。
暖房を使うときの場合は帰宅するときの30分前にエアコンが付くようにすると、
帰宅時に暖かくなっているので温度を高く設定しなくてもよく電気代の節約になりますね。
タイマーを使うときのポイントに、温度を極端に設定しない「節温」があります。
エアコンは温度を1度上げたり下げたりするのに大きなエネルギーを使い、
機種や気温によっては1度あたり10%も電力の消費量が増えるといいます。
最近はスマートフォンに専用アプリをインストールするだけで、出先からでも
エアコンのオンオフやタイマー設定、温度を変えられるサービスがあります。
専用アプリとタイマー、節温を上手く組み合わせて使うとぐっと電気料金が抑えられますね。
まとめ
エアコンの電気料金は機種や使っている状況によって変わり、冷房と暖房ではどちらが電気料金が高いとは決められません。
エアコンだけでなく、ほかの暖房器具を使うことの多い冬のほうが平均して電気料金が高くなります。
手軽に出来る節約方法として、タイマーを使って高くない温度で大きな効果を得られます。
節温とタイマーモードを上手く使って、電気料金の節約が出来ますね。