仲のいい友達、同僚との食事、会社での打ち上げや忘年会など、
社会人になればお酒を飲む機会は増えますね。
今は、家で晩酌することを家飲みといって、スタイリッシュのお酒を楽しむ方も増えているそうです。
お酒は適度な量であれば、食欲を増進させたり、場の雰囲気を良くしたりしてくれます。
ですが、中には下戸と呼ばれお酒を一滴も飲めない人もいるように、
アルコールが体質に合わない方も存在します。
アルコールを飲まない人に話を聞いたりすると、
よく聞く理由が「お酒を飲むと頭痛する。」と言うことです。
私はお酒が強いほうなので、飲み過ぎた翌日に二日酔いで頭痛がすることは
経験していますが、飲んだ直後から頭痛がした経験はありません。
調べてみたところ、飲んだ直後から頭痛することを「アルコール頭痛」と言って、
二日酔いの頭痛とは全く別のことが原因だそうです。
そこで今回は、アルコールを飲むと頭痛がする原因を調べてみました。
飲酒をした時、頭痛がする原因は?
頭痛と一言で言っても、たくさんの原因や種類があります。
大きく分けると「原因の分からない慢性的な頭痛」
「脳の疾患が原因で起こる頭痛」「日常に起こる頭痛」の3つとなります。
頭痛の全体の80%が原因の分からない頭痛で、
群発頭痛、片頭痛、緊張型頭痛と言われています。
そしてアルコールを飲むと頭痛がするのは、
日常に起こる頭痛で原因が解消されてると頭痛が治まります。
そもそもアルコールは、毒素なので人間は体内に入れると排出しようとします。
その毒素を早く排出させるために、身体は血管を拡張させます。
この広がった血管が神経を圧迫して頭痛を引き起こしてしまうのです。
この血管を拡張させることは、お酒を飲むと誰にでも起こる生理現象です。
そのため、今まで飲酒で頭痛を経験していなかった人でも、体調や気温の変化、
ストレスなどの影響でいきなり症状が起こってしまうことがあります。
これを「アルコール頭痛」と呼び、水を飲んだりすることで症状が治まる場合もあります。
二日酔いとの違いは?
体内に入ったアルコールを分解するのが、肝臓だということは多くの方がご存知ですね。
でも、どのように分解されるのかまで分かっている方は少ないのではないでしょうか。
下の図は肝臓でアルコールがどのように分解させているのかが、書かれています。
(出典 :futsuka-yoi.com/how_the_hangover/
この図で分かるように、肝臓でアルコールは、
一度、アセトアルデヒドという物質に変わります。
そして、そのアセトアルデヒドを無害化させます。
肝臓がアセトアルデヒドを分解できる量は人によって異なります。
そして、肝臓が処理できる量を超えてアルコールを摂取してしまうと、アセトアルデヒドを
無害化する働きが追い付かず、その結果、体内に有害物質のアセトアルデヒドが大量に残ることになってしまいます。
そのために、頭痛、吐き気などの二日酔いのいろんな症状を引き起こしてしまうのです。
頭痛が続く理由は?
アルコール頭痛と、二日酔いで起こる頭痛の違いは分かって頂けたと思います。
ですが、お酒が弱く下戸と呼ばれる人には、アセトアルデヒドが原因で起こる
頭痛や吐き気が飲んだ直後~数時間で起こってしまう人がいます。
これは、肝臓でアセトアルデヒドを処理できる能力には、個人差があるためです。
飲み始めてからすぐに、毎回、頭痛や吐き気に襲われる方は、このアセトアルデヒドによる頭痛の可能性があります。
また、他の原因としては、アルコールを摂取すると脱水症状が起こしてしまうことがあります。
アルコールには、利尿作用があり、お酒を飲んだ以上の水分を尿として排出してしまいます。
そのために本人の気が付かないまま、脱水症状が起きている場合があります。
頭痛がすぐに治まらない場合は、脱水症状の場合もありますので、頭痛がしたらまずは水分を摂取しましょう。
まとめ
お酒は適度な自身にあった量で楽しむのが一番です。
悪いお酒にならないように、その場の雰囲気で無理して
必要以上に飲んでしまったりしないようにしましょうね。
楽しいお酒の席で泥酔してしまうと、楽しい雰囲気が最悪なものになってしまいますよ。