小児と呼ばれる子供たちが耳を痛がっている時。
なかなか判断が難しいですよね。
特に小児の中でもまだ上手く痛みを伝える事のできない小さな子供達は、
ただ痛い痛いと泣くだけで親もどうして良いか悩んでしまいます。
子供が耳を痛がっているだけだし、どうせ中耳炎だろう。とそのままにしておくと、
大変な事になってしまう場合もありますので、痛みが長引く時には早めに病院へ連れて行きましょう。
今回は、子供の耳の痛みについて、また2~4歳児の耳が痛い時の対処法について詳しくみていきます。
小児が耳を痛がっている場合は?
まず、子供が耳を痛がっている時に、疑うべきは中耳炎です。
中耳炎での耳の痛みを訴える場合が特に多いです。
最初に、熱があるかないかをチェックしましょう。
中耳炎は、風邪を引いたときに発症する事が多いのです。
風邪菌などのウィルスが耳に入って炎症を起こします。
熱の他に、黄色い鼻水が出ていたり、耳から膿が出ていたりすることもあります。
特に生後6ヶ月~5歳くらいまでの子供がかかりやすいといわれています。
その次に多いのは、外耳炎です。
お子さんの耳を少し触ってみてください。
少し触っただけでも、ものすごく痛がるようであれば、外耳炎の可能性が高いです。
外耳炎の原因のほとんどは、耳かきのしすぎ、自分でかきむしって傷をつけてしまった。などです。
その傷から細菌が入り、炎症を起こしてしまいます。
中耳炎、外耳炎ともに、2~3日で少しずつ症状は治まってくるのですが、
症状が治まらずにずっと痛がっているという場合には、一度病院へ行く事をオススメします。
2~4歳児の耳が痛い原因は何?
2~4歳児といった小さなお子さんが、耳が痛いと泣くとき。
やはりこの場合も、まず最初に疑うべき原因は、中耳炎でしょう
。
小さな子供は、大人に比べて耳管が短いので、
どうしても大人よりも中耳炎になりやすいです。
なかなか小さな子供は、言葉で上手に耳のどの部分が
どのように痛い。などと具体的に伝える事はできません。
近くにいる大人がきちんと観察をしておき、
子供の変化に気づいてあげる事が大切です。
風邪を引き、鼻水などが溜まってしまうと中耳炎にかかりやすくなってしまいます。
鼻水がでているが、まだ自分で上手に鼻水をかむことができない子供には、
大人が鼻吸い器などを使ってきちんと鼻水をとってあげるようにしましょう。
病院には行った方がいいの?
先ほどもお話をしましたが、自然に治る事も多いですが、
どうしても痛みがひかない、腫れが治まらないという場合には、
早めに病院へいくようにしましょう。
夜間などの場合に痛がって眠れない時には、冷たいタオルなどで
少し冷やしてあげると痛みが和らぎ眠れる可能性があります。
中耳炎や外耳炎は、緊急性はありませんので、
翌日の朝一番に病院を受診するなどの対処をしましょう。
緊急性はありませんが、耳だけではなく頭など別の場所を
痛がる際には、救急外来を受診すると良いでしょう。
まとめ
子供の耳の痛みについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
主な原因は中耳炎や外耳炎です。
小さな子供は、大人よりも耳管が短い為に中耳炎にかかりやすい傾向にあります。
中には、風邪を引く度に中耳炎を引き起こす子供も。
自分で鼻水をきちんとかむことができない子供は、鼻をすすって
しまいがちで、それが原因で中耳炎になってしまう事が多いです。
そんな場合は、大人がしっかりと鼻吸い器などで、鼻水を取ってあげるようにしましょう。
軽く考えられがちな中耳炎ですが、頻繁に引き起こしていると、
慢性中耳炎といって、難聴や耳だれといった症状がでてしまう事もありますので注意が必要です。
子供の小さな変化にもできるだけ気づいてあげ、
初期段階のうちにきちんと対処してあげるようにしましょう。
症状が軽いうちにしっかりと治しておけば、慢性中耳炎になる可能性はほとんどありません。