耳の辛い痛みに悩まされているという方も多いのではないでしょうか。
耳の痛みと言えば、耳の中が痛む中耳炎を思い浮かべる方が多いと思いますが、
実は、耳にも様々な痛みがあります。
耳が腫れて、空気に触れるだけでも痛かったり、耳に何か固いしこりができて、
痛みが出てきたり、原因がわからずに痛みに悩まされている方、
今回のこの記事を是非参考にしてみてください。
今回は、耳のしこりについて、耳の裏側の痛み、
空気に触れるだけで痛む時などについてまとめてみました。
耳の裏側が痛い場合は?
耳の裏側が痛い時には、おたふくかぜの可能性があります。
正しくは「耳下腺炎」という病名です。
名前の通り、耳の下の線が炎症を起こす病気のことです。
この耳下腺炎は主に子供が発症する事が多い病気ですが、最近は大人もかかる人が増えてきています。
主な症状は、高熱、で頭が痛かったり、耳下腺の腫れが目立ちます。
耳の裏が痛く、熱がある場合はまず耳下腺炎(おたふくかぜ)を疑ってもよいでしょう。
また他には、死に至る可能性のある病気の場合も。
耳の裏は、脳に分類される場所でもある事をご存知でしょうか?
よって、耳の裏に激痛が走る場合、くも膜下出血の恐れもあります。
このくも膜下出血になると、何か鋭利な物で頭を突き刺されたような痛みが走ります。
このくも膜下出血は死に至る事がある恐ろしい病気です。
酷い痛みを感じた時には、早めに病院へ行くようにしましょう。
耳に固いしこりがあるのは大丈夫?
耳を触ってみると、しこりがある事に気づき、不安になる方も多いです。
耳のしこりはほとんどが良性の物と言われています。
ただ、しこりにも様々な種類がありますので、自己判断は危険です。
耳下腺腫瘍という物があり、耳の下にある線の部分に
耳たぶにしこりができている場合は、粉瘤の可能性が高いです。
この粉瘤も良性の腫瘍ですので、特に珍しい病気などでもなく、
基本的には、放置しておいても体に害を及ぼすわけではありません。
ただ、まれに悪化してしまう場合もあると言われています。
悪化して痛みを伴う場合や、どんどん大きくなってしまった場合などは
病院へ行き、きちんと処置をしてもらうようにしましょう。
耳が空気に触れるだけで痛みがある時は?
耳の中に水痘がありませんか?
空気に触れるだけでも激痛が走り、耳に水痘がある時には、耳性帯状疱疹が疑われます。
名前の通り、耳の帯状疱疹のことです。ヘルペスウィルスの一種で、
水痘帯状疱疹ウィルスに感染することにより発症します。
疲労やストレスなどが主な原因で、免疫力が低下している時などは特に要注意です。
耳に水ぶくれやかさぶたができていて、激しい痛みがある時には、耳性帯状疱疹の可能性が高いです。
恐ろしいのは、耳の痛みだけではなく、顔面神経麻痺の恐れもあるという事です。
めまいが続いたり、酷い時には味覚障害がでてしまったりなどと、恐ろしい病気です。
早めの対処をすれば、大事に至らない場合もありますが、
顔面神経麻痺などが起こってしまうと、後遺症として顔が変形してしまったりする事も。
絶対に治るという病気ではありません。
もし、このような症状がでている場合には、早めに病院を受診することをオススメします。
まとめ
今回は耳の痛み、しこりについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
耳の痛みと一言にいっても、痛む場所や痛み方などによって、原因は異なってきます。
耳の痛み=中耳炎といった考えは古く、中耳炎の他にも様々な病気がありますので注意しましょう。
特に多いのは、耳かきのしすぎで、外耳を傷つけてしまう外耳炎です。
耳かきをすると気持ちが良いので、毎日しているという方も多いかもしれませんが、
耳かきは1週間~2週間に1度程度で良いとされています。
しっかりと自分で痛みの経過を観察し、痛みがひどくなったり、
症状が悪化しているなと感じた場合には、早めに病院を受診するようにしましょう。