高齢者や老人の事故や事件などで、必ずと言っていいほど視力低下が原因のひとつとして挙げられます。

「老人だから目が見えない」という人も多く、高齢者の視力低下は社会全体の問題になっているのが現状です。

 

ですが、高齢者の視力低下について、原因や高齢者がかかりやすい病気などはあまり知られていませんね。

高齢者の視力低下の原因から対策まで、基本的な情報をまとめました。

 

白内障の心配などについても詳しくみていきましょう。


Sponsored Link


高齢者の視力低下は何故起こるの?

誰しも年齢を重ねるごとに、視力が下がってしまうことは広く知られていますが、

実際はどうした理由で視力低下が起こるかは漠然としか知らない人が多いのではないでしょうか。

 

高齢者の視力低下の原因の多くは、加齢により調節力が衰える「老眼」、

視神経の異常でおこる「緑内障」、水晶体がにごってしまう「白内障」

 

網膜の中にある黄斑(おうはん)が変化する「加齢黄斑変性」、

網膜の動脈硬化に伴い静脈が圧迫される「網膜静脈閉塞症」のどれかと言われています。

 

出典:ja.wikipedia.org/

 

原因となる病気は根本的には加齢や目の酷使によって起こるもので、

風邪を引いたりするように何かしらの細菌やウィルスが元にはなっていません。

 

一番ポピュラーな「老眼」は、目の中にあるピント調節機能を担う「水晶体」が硬くなり、

個人差はありますが、早いと40歳前後から症状が出始めて手元のもの(近くのもの)が見えづらくなります。

 

たまに「近眼の人は老眼になりづらい、ならない」といううわさを耳にしますが、

老眼はピントが遠くに合いやすい症状、近視はピントが近くに合いやすい症状で、

プラスとマイナスの調節のつじつまが合ってしまって治療や矯正を急いでしなくてもよい、というだけなのです。

 

また、直接的な視力が下がるだけでなく見える色が変わってしまう症状もあり、

基本的には角膜や水晶体は透明なのですが、加齢と共に少しづつ黄色くなってしまうのです。

 

カメラのレンズの部分に当たる角膜や水晶体が変色するので、実際の色より黄味がかって見えるのです。

 

出典:fujitanet.co.jp/

 

出典:fujitanet.co.jp/

 

同じものを見ていても、角膜や水晶体が黄色くなっていると見え方も黄色くなり、

同じ色味の黄色系統と反対色の青色も見えづらくなります。

 

色が良くわからなくなるとピントも合わせづらくなり、結果的に視力が下がってしまうのですね。

 


Sponsored Link


 

白内障で視力低下の心配はない?

 

40代以上になると、眼科での視力検査で老眼と共に白内障の検査や治療の話が良く出てきます。

 

白内障は中年以降の多くの人が発症する病気で、一説によると

90歳以上のほぼ100%の人が白内障を起こしているとの研究もあるほどです。

 

言い方を変えれば、長く生きていれば誰もが発症する病気なのです。

ですが、白内障は他の病気と違い手術を行うことによって治せる数少ない目の病気でもあります。

 

白内障の症状は、水晶体に白い濁りが出来て視界がぼやけたり狭くなる、

ものが二重や三重に見える、光が過度にまぶしく感じるといったものがメインに起こります。

 

白内障は、水晶体を構成するたんぱく質、水、ミネラルの中のたんぱく質が何らかの

原因で水に溶けないで白く固まってしまうことが原因で起こり、

症状が重くなると白内障が由来の緑内障や炎症を起こすこともあります。

 

症状が軽いときには、点眼薬を使って症状を悪化させない・症状の進行を

とめることがメインの治療法で、40代や50代の人の多くは点眼での治療をしています。

 

症状が進行してしまったら、外科手術を行って根本治療を行います。

白内障の手術は白く濁った水晶体を取り出し、眼内レンズと呼ばれる人工の水晶体を取り付けます。

 

出典:http://www.santen.co.jp/

 

眼内レンズは一回入れると交換や洗浄などしなくても良いのですが、

まれに中で位置がずれてしまうことや壊れてしまうことがあるために、

軽~中度の白内障だけの発症では殆ど手術しません。

 

 

老人の視力低下は防ぐ事ができる?

 

多くの高齢者は老眼や白内障といった病気が発症しますが、視力自体の低下は防ぐことが出来るのでしょうか。

結論を言ってしまうと、差はあれど加齢による視力低下を防ぐことは出来ません。

 

ですが、低下する視力を減らす対策はありますので、出来る限り視力が低下しないようにすることが大切ですね。

一番重要なのは、生活習慣の中での対策が挙げられます。

 

ひとつは姿勢を良くして、両目でしっかりとものを見るようにすると眼球や周りの筋肉への負担が少なくすることです。

もうひとつに、食生活の見直しをして目の疲労回復によい栄養を多めに取ることです。

 

眼精疲労にブルーベリーがいいといわれていますが、ブルーベリーに含まれる

アントシアニンは網膜にあるロドプシンという成分を再生に影響しているためです。

 

ですが、アントシアニンだけを摂取すればいいわけでなく、人間の体に必要な

栄養素を取った上でアントシアニンも多めに取らなければ意味がありませんので注意しましょう。

 

ほかに、単純ですが目を休ませて温めることも有効です。

目を蒸しタオルなどで温めると目の周りの血行がよくなって、

結果的に眼精疲労の回復を早めて視力低下を遅らせる効果があります。

 

視力が落ちる原因の一因の眼精疲労を減らすことによって視力低下を緩やかにできますので、

日常的なケアは高齢者だけでなく、未来の高齢者である子供も大人も習慣づけて行うと将来の視力低下を抑えましょう。

 

また、視力回復トレーニングの中でも「遠近法」と呼ばれるものもが日常にも取り入れやすく、効果があるといわれいます。

小学校の休憩時間などでよく行われる、手元と遠くの町並みを交互に見るというものがその遠近法に当たります。

 

ですが、対策をしていても加齢と共に少しづつ視力は下がっていきますので、

見えづらく感じたり視力が下がったと思ったときは眼科を受診して治療やメガネ・コンタクトレンズでの矯正を行いましょう。

 

 

まとめ

高齢者の視力低下は、老眼や加齢黄斑変性といった病気が原因で起こります。

白内障自体は視力を下げる病気ではありませんが、重症化すると視力が低下し手術が必要になります。

 

視力低下は防ぎきれないので、日常的な習慣やトレーニングで大きく低下させない対策が必要です。