「最近ものが見づらくなってきた・・」そんな方はいませんか?

 

40~50代の女性が悩まされる更年期障害といえば発汗や頭痛、

イライラなど様々な症状がありますが、この時期に視力にも異常が出るケースがあります。

 

このような視力低下は更年期障害の一部として起こることもありますが、

中には更年期特有の高血圧によって眼の病気になっていることもあります。

 

「更年期が過ぎれば治るかな」と症状を見過ごしていると、重篤化してしまう危険があります。

更年期の視力低下の原因について調べました。


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更年期の女性には何が起こるの?

出典:kobayashi.co.jp/

 

更年期とは、「閉経の前後5年間」の時期を差します。

日本人の平均的な閉経年齢は50歳前後なので、多くの女性が45歳から55歳の間に更年期を迎えています。

 

閉経が近づくと、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が減ってきます。

エストロゲンの分泌をコントロールしている脳が混乱して自律神経が乱れると、

 

・急に汗が止まらなくなる
・イライラや不安が強くなる
・疲れやすくなる

といった様々な症状が起こります。

また、更年期には高血圧になる女性が急増します。

 

高血圧の女性は30歳代では全体の数パーセント程度なのに対し、40~50代では1割~4割と急に数が増えます。

このような高血圧も、更年期の自律神経の乱れからくるものと言われています。

 


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更年期の視力低下の原因にはどんなものがあるの?

 

更年期に視力低下が起こる原因には、「更年期障害によるもの」と「加齢により男女関係なく起こるもの」の2つのタイプがあります。

 

眼精疲労

女性ホルモンが不足すると、水晶体の弾力を保つコラーゲンが不足したり眼の筋肉が衰えたりすることで、眼精疲労が起こりやすくなります。

 

ドライアイ

眼の水分量を調節する自律神経が乱れると、角膜が傷ついてドライアイになり、視力が低下します。

 

近視

近視は20代前半で止まると言われることが多いですが、更年期障害のドライアイや眼精疲労が強くなると近視が進むことがあります。

40代になっていきなり近視が進んだ場合は、更年期障害によるものかもしれません。

 

ストレス

更年期特有のストレスによって眼のピント調節機能が乱れ、視力が低下することがあります。

 

老眼(遠視)

加齢によって男女関係なく起こる視力低下現象です。

正常な視力の場合、眼のレンズ(水晶体)の厚みを変えることで遠くや近くのものにピントを合わせています。

 

加齢によって水晶体が硬くなってくるとこの調節が鈍くなり、近くを見る時に水晶体の厚みが出なくなってきます。

これによって手元の文字などが見えにくくなるのが老眼です。多くの人は40代半ばで老眼を自覚すると言われています。

 

白内障

水晶体が白く濁り、眼がかすんで見えにくくなる症状です。

水晶体が濁る原因は、加齢による酸化です。

早ければ40歳ごろから発症し、80歳代の人はほとんどがこの症状を抱えていると言われています。

 

緑内障

眼圧の異常などによって視神経が圧迫され、視野が欠けていく病気です。

日本人の失明原因で最も多いのが緑内障によるものです。

緑内障は加齢によってかかりやすくなり、40歳以上の日本人の20人に1人がこの病気にかかっていると言われています。

 

加齢性黄斑変性症

網膜の中心部にある「黄斑」という部分が老化することで、視野の中心部分が見えにくくなる病気です。

50歳~70歳代の男性に多い病気ですが、女性がかかることもあります。

 

飛蚊症

眼球内を満たす「硝子体」という組織が変性することで網膜に影を生じさせ、小さな虫のような浮遊物が浮いているように見えます。

 

加齢によって硝子体が縮むため、40代になると起こりやすい症状といえます。

ただし、強い近視の場合に網膜剥離の前兆として起こることもあるので注意が必要です。

 

 

更年期の高血圧が原因で視力が低下することがあるの?

 

高血圧によって起こる眼の病気として「高血圧網膜症」があります。

高血圧網膜症は高血圧状態が続くことによって動脈硬化が進み、血流が網膜の隅々まで行き渡らなくなることで起こります。

 

血流が途絶えた部分に弱い血管が伸びてむくみ、網膜に出血斑などが生じます。

出血が硝子体内に広がると視覚障害が起こり、場合によっては網膜剥離を引き起こして失明に至ることもある危険な病気です。

 

ただ、このような事態になるまでに自覚できる症状はほとんどありません。

高血圧の症状が疑われる場合は眼科で検査を受け、網膜の状態をチェックするようにしましょう。

 

 

更年期が過ぎれば視力が治る見込みはある?

更年期障害によって起こる様々な体の不調は、体が女性ホルモンの減少に慣れることで徐々に治まっていきます。

 

「更年期になってから視力が落ちたけど、この時期を過ぎれば治るかしら・・」

そんな風に思う人もいるかもしれませんが、そうはいかないことが多いようです。

 

ドライアイや眼精疲労による視力低下は更年期の終わりとともに緩和する可能性がありますが、

それまでに近視や白内障などの視覚障害が進行していると、その部分については自然には取り戻すことができません。

 

視力回復マッサージやトレーニング、白内障の治療が必要になります。

また、緑内障など更年期と関係なく起こる眼の病気は、早めに治療を行うことが何よりも重要です。

 

更年期に視力が低下したら、まずは眼科で病気の有無を調べるようにしましょう。

また、この時期に進みやすい老眼は、早めに視力を矯正して眼精疲労を緩和するようにしましょう。

 

最近は遠近両用のコンタクトレンズなども販売されているようですので、老眼鏡に抵抗感がある方は試してみて下さいね。

 

 

まとめ

更年期の視力低下の原因についてまとめましたが、いかがでしたか?

更年期の女性は自律神経の乱れによって様々な不調が起こりやすくなります。

 

眼精疲労やドライアイによる視力低下もその一つです。

また、更年期に急増する高血圧症が重篤な眼の病気を引き起こすことがあるので、

高血圧の疑いがある場合は眼の病気についてもチェックするようにして下さい。

 

更年期の視力低下は、その後の視力にも影響することが多く、見過ごすことはできません。

病気の有無を調べ、視力をメガネなどで補って眼精疲労を防ぎましょう。