胸に圧迫感を感じて苦しくなった・・そんな経験はありませんか?

胸には体の重要な器官が集まっているだけに、とりわけ不安になってしまいますよね。

 

特に胸の真ん中が苦しい場合は心臓病を疑う人が多いですが、実はこのような症状の原因は心臓以外の部分にあることが少なくないのです。

胸が圧迫されて苦しい時、とくに真ん中部分が苦しい場合の原因と対処法を調べました。


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胸の中はこうなっている

胸部の構造を図で見てみましょう。

 

出典:health.goo.ne.jp/

 

胸の真ん中=心臓、とピンポイントに考えてしまいがちですが、肺や肋骨の結合部もここにありますし、その上には胸の筋肉もあります。

また背中側からみると、食道が心臓のちょうど裏側を通っているのがわかります。

 

このように胸の中央部分には様々な器官があり、ここに違和感がある原因には様々な可能性が考えられます。

 


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圧迫感の原因を知るための手がかりは?

胸の真ん中に感じる圧迫感、その原因を知るための手がかりについて説明します。

 

違和感のある場所を手で示せるか?

心臓などの内蔵には直接痛みを感じとる神経がなく、何か異常が発生すると脳が特別な信号を出すことで内蔵周辺に痛みを発生させるようになっています。

 

そのため違和感のある場所が示しにくくなります。

反対に「ここがおかしい」とピンポイントに示せるような場合は皮膚や筋肉の問題である可能性が高いです。

 

違和感をじっとしている時に感じるか?

違和感の原因が筋肉のコリや骨のゆがみによって起きる「肋間神経痛」であれば、運動時に症状が顕著に出やすくなります。

後で説明する「狭心症」の場合は運動時に発作が出ることもありますが、ほとんどの内蔵疾患では安静時も違和感がなくならないことが多いです。

 

胸の圧迫感の原因が分からない人は、まずこのようなポイントをチェックしてみて下さい。

 

 

胸の真ん中に圧迫感がある場合に考えられる病気は?

胸の真ん中に圧迫感がある場合に考えられる病気は次の通りです。

 

心臓の疾患

狭心症

心臓の動脈が一時的に詰まったり痙攣を起こしたりすることによって血流が滞り、発作的に胸の圧迫感や痛みなどが生じます。

その他の症状として背中の痛み、左肩や腕のしびれ、歯の浮くような感じなどがあります。

 

症状は十数分以内で治まります。もし狭心症の症状がずっと続くようなら、冠動脈が完全に詰まって心筋梗塞を起こしている可能性があります。

たとえ一時的な発作で終わったとしても心筋梗塞につながる危険がありますので、見過ごすことはできません。

 

狭心症の発作が起こったら適切に対処して発作が治まるのを待ち、病院で診察を受けましょう。

 

対処法

・動かないようにして、楽な姿勢をとる
・喫煙や飲酒、熱い風呂に入るなど、血流に影響を与える行動をやめる

 

心筋炎

心臓の筋肉(心筋)が細菌やなんらかの原因によって炎症を起こし、心臓のポンプ機能が低下することによって様々な症状が出ます。

多くの場合は風邪のような症状から始まり、徐々に消化器や呼吸器にも異変が出てきて胸の圧迫感などの違和感が伴うようになります。

 

ただ、場合によってはいきなり心臓や呼吸器に異変が出ることもあるので要注意です。

心筋炎は重篤化すると失神や呼吸困難といった急性心不全の状態に陥ることがありますので、疑いがある場合はただちに病院に行きましょう。

 

大動脈瘤

心臓の大動脈がこぶのように太くなっている状態をいい、このこぶが破裂すると大出血を伴い大変危険な状態に陥ります。

主な症状としては胸や背中の痛み、咳や息切れですが、初期症状がほとんどなく、胸に違和感が出る頃にはかなり進行していることが少なくありません。

 

このような症状が出ていたらすぐに病院へ行きましょう。

 

呼吸器の疾患

自然気胸

肺に突然穴が開き、肺がしぼんでしまう病気です。主な症状には息苦しい感じや胸や背中の痛みなどがあります。

一度肺に穴が開くと漏れた空気が肺を圧迫し続けるため、これらの症状は継続します。

 

症状が悪化すると呼吸困難に陥ることもあるので、気胸が疑われる場合は我慢せずすぐに病院へ行きましょう。

 

気管支喘息

喘息によって気管が慢性的に狭くなっているため、呼吸がしにくくなります。

特に仰向けで寝ると気管の通りが悪くなるので胸が圧迫されたように感じられ、喘息の発作が起きやすくなります。

 

対処法

・仰向けに寝ている場合は横向きになってみる
・ぬるま湯やお茶を少しずつ飲んで喉を潤す

 

消化器の疾患

逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流することで食道の粘膜が炎症を起こし、胸やけや吐き気、咳などが起こります。

特に食後すぐに横になると胸に圧迫感が出る、食事をするタイミングで症状が出るという方は食道炎にかかっているかもしれません。

 

対処法

・食後1~2時間は横にならないようにする
・白湯を飲む(胃酸の中和)
・辛いものやアルコールの摂取を避ける
・横になる時は左向きに寝る

 

胃潰瘍

胃酸によって胃の粘膜がただれることによって起こる病気です。

 

主な症状はみぞおち付近の痛みや胸やけですが、違和感が胸や脇腹など思わぬ場所に出ることがあり、痛みというよりは圧迫感や鈍痛といった程度の症状しか出ないこともあります。

 

また、特徴としては食べた物によって胃酸が薄まると痛みが緩和されるため、食事をすると症状が軽くなるというものがあります。

胃潰瘍が疑われる場合は病院で治療を受けましょう。

 

ストレスやその他の原因によるもの

心臓神経症

胸の違和感や動機、息切れなどの症状が出るものの、心臓に何も異常が見つからないことがあります。

このような症状は「心臓神経症」と呼ばれ、ストレスによる自律神経の乱れによるものではないかと言われています。

 

肋間神経痛

肋骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状の総称をいいます。

胸の圧迫感や痛み、背中が張るように痛むといった様々な症状が出ますが、はっきりとした原因がわからない場合が多いです。

 

 

原因がはっきりしない場合はどうしたらいいの?

病気を疑って病院に行っても検査で何も異常が出ず、心臓神経症とか肋間神経痛という診断が下された場合はどうしたらよいか困ってしまうと思います。

これらの症状を解消するために試してほしい3つのことがあります。

 

体を意識的に休ませる

原因不明の症状が出る時、体は何らかのSOSを出しているのです。

 

・食事も辛い物やアルコールは避ける
・無理に働いたり夜更かししたりしないようにする

 

このようにとにかく無理をしないようにして休息モードに入りましょう。

 

軽いストレッチで筋肉をほぐす

 

自律神経の乱れによって筋肉のコリがたまっていることが考えられます。

毎日短時間でいいので、全身をほぐすストレッチ運動を取り入れてみて下さい。ラジオ体操も効果的です。

 

冷えを断つ

このような異常は体の血行が悪くなる「冷え」から来ていることが多いです。

 

・首(足首・手首も)を冷やさない
・根菜類を食べる
・半身浴をする

 

こういった冷えを防止する対策をしてみて下さい。

 

 

まとめ

胸の真ん中が圧迫されて苦しい場合の原因と対処法についてまとめましたが、いかがでしたか?

胸の真ん中=心臓、と思ってしまいがちですが、この部分に違和感が出る原因は心臓以外にもたくさんあります。

 

特に消化器の症状は分かりにくいことがあるので注意してください。

また、病院で原因のはっきりしない心臓神経症や肋間神経痛と言われたら、今回紹介したような対策を試してみてくださいね。