親族に不幸があった時はお通夜、葬儀、告別式とすべてに参列しますね。
でも職場の同僚の身内に不幸があった、友達の身内が亡くなった。
そんな訃報を聞いた時、お通夜に参列するのか、告別式に参列するのか迷ったことはないでしょうか。
特に故人が同僚、友達の奥さんやだんな様であった場合は、すぐにでもお通夜に駆けつけたい気持ちになりますね。
それとも、きちんとお香典を用意し、告別式に参列するのがいいのか、本当に悩ましいところだと思います。
そんな大切な葬儀、告別式だからこそマナーを持ってきちんと対応したいものです。
今回はお通夜、告別式について調べてみました。
お通夜、告別式とは
お通夜、葬儀、告別式。不幸があった時、この3つの流れは当たり前だと思っていますよね。
そもそもお通夜というのは遺族、親族が集まって故人との最後の一晩を過ごすためのものでした。
故人と最後の夜を過ごし、故人との思い出を語り合う場だと言われています。
今でもお通夜の夜は交代で故人のそばで、ロウソクやお線香の火を絶やさないようにするしきたりがあります。
昔は医療の技術の発達が乏しかったこともあり、一晩かけて死の確認をするという意味があったようです。
昔は夜通しお通夜を行っていましたが、現在は死を確認する必要が無いので、夕方から2時間~3時間程度で通夜を終えることが多いようです。
このことから分かるように本来お通夜は遺族、親族のみで行うものです。
そして告別式は故人を荼毘にふす前に最後の別れを告げる式です。
そのために友人、知人なども含めてすべての人が参列することが出来ます。
本来であれば、通夜に参列するのではなく、告別式に参列することが正しいと言えます。
お通夜、告別式、どっちに参列すればいいの?
現在、お通夜のみに参列する人は約42%と言われています。
もともとは遺族、親族にしか参列出来なかった通夜ですが、告別式に参列出来ない人が通夜に参列するようになってきました。
都市部の葬儀であれば、告別式よりもお通夜のほうが参列者が多くなっている傾向にあります。
このことから考えられるように、現在は告別式に参列出来ない人が、故人との最後の別れを告げる場がお通夜だという認識に変わってきているようです。
そのため、お通夜でも一般焼香の受付をすることがほとんどとなってきています。
ですが、現在でもしきたりなどに厳しい家や地域ではお通夜は、親族、遺族のみで行う儀式だと根強く残っていることもあります。
お通夜か告別式のどちらかに参列するのか迷った場合、まずは告別式の参列を考えるのが正解です。
どうしても告別式への参列がどうしても難しいようであれば、お通夜に参列するようにしましょう。
家族葬だった場合は?
最近、よく聞くのが家族葬ですね。
その名前の通り家族、近親者のみで執り行うお葬式です。
派手なお葬式はしたくないという故人の遺志や、家族を失う弔問客にまで対応できないとう遺族の意向により家族葬が増えてきていると言われています。
家族葬の場合でも、せめてお通夜に香典を持って遺族にあいさつしたいという気持ちもありますね。
もちろん、お焼香を上げに行けば断られることはないでしょう。
ですが、家族葬の場合、通夜、告別式、どちらへの参列も見送りましょう。
勝手な参列は遺族にとって負担になってしまいます。
ただ、やはり故人との最後にお別れを言いたいものですね。
その場合は初七日が明けた頃に連絡を取り、お線香をあげたい旨を伝えて訪問をお願いしましょう。
まとめ
時代の流れによってマナーが変わっていくように、お通夜や葬儀の意味も少しずつ変化してきているようです。
ただ本来の意味をきちんと理解しておくことも大切なことなのではないでしょうか。
本来の意味を知っていればいざという時、正しい対応ができることになると思います。