香典返しは今は当然のように贈られていますが、もともとは御霊前にお供えするものとされていたため、お返しは必要ないとされていました。
現在は一般的に忌明けとされる四十九日が終わった後、無事に法要が終わったということを報告すると共にお礼として贈られています。
香典返しにはコーヒーや紅茶などのお茶類をはじめ、お菓子や海苔、砂糖などの調味料がよく使われており、もらった側もよく使うものなので喜ばれるものです。
葬式や通夜などの葬儀、不祝儀袋の表書きや中袋の書き方などのマナーと同じように香典返しにもマナーがある事をご存知でしょうか?
タブーと言われる贈り物に避けた方が良いものもあります。
お礼として贈ったのに、嫌な思いをさせてしまっては元も子もありませんよね。
今回は香典返しのマナーについていくつかまとめてみました。
香典返しでしてはいけない事は?
先ほどもお話しましたが、葬儀などと同様に香典返しにもマナーがあります。
まずはお礼状です。良い品物を贈ることは大切ですが、忘れてはいけないのはお礼状です。
必ず品物にお礼状を添えるようにしましょう。
最近は印刷の物も多いですが、手書きであれば尚丁寧さが伝わるでしょう。
どんな物を贈ろうか、いくらぐらいの物を贈ろうかとそれらばかりが気になってしまいがちですが、大切なのは感謝の気持ちです。
故人を思って参列してくださった方への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
次に贈る時期です。
最近は通夜や葬式などで即日返しも多いようです。
事前に葬儀の前に準備をしておき、香典を受け取りその場で香典返しを渡すというケースも多いようですが、後日きちんと香典の額を確認しましょう。
高額の香典を頂いた方には後日ご挨拶と共に品物を贈るなり、直接お渡しすると良いでしょう。
高額の香典を下さった方はもちろんですが、他にも遠方から来て下さった方、故人が生前お世話になっていた方なども改めてお礼をする方がよいでしょう。
品物のタブーにはどんなものがある?
まず、考え方としては「不祝儀は残さない方が良い」とされていますので、すぐに使ってなくなるものが良いです。
ですので、コーヒーや紅茶などのお茶類やお菓子、調味料などが人気とされています。
消耗品とはいえお酒はお祝いごとなどの席でよく使われることから、お祝いや慶び事ごとのイメージが強いため、香典返しには不向きとされています。
商品券などの金券も金額があからさまにわかってしまうために、あまり良く思わない方も多いようです。
どのような返し物が喜ばれるの?
先ほどもお話しましたが、主に消耗品が喜ばれます。
中でも調味料や、お菓子などはいくらあっても困りませんよね。
その他にもタオルが人気といわれています。
一般的に喜ばれる物でも、中には必要がないと感じる方も少なからずいらっしゃいます。
ですが、全員にとって喜ばれるものというものは難しいですよね。
返し物で悩んでいる方にオススメなのは、カタログギフトです。
もらった側が欲しいものを選ぶことができるのは、もちろんのメリットなのですが、贈る側も細かく金額を設定することができますのでとても便利です。
まとめ
葬儀に参列することはあっても、なかなか主催者側になることはそう多くはありません。
意外と知らない香典返しのマナーですが、万が一の時に知っていて損はないと思います。
また、贈る品物が決まらないという方は、カタログギフトも検討してみてはいかがでしょうか。
カタログギフトならば、もらった方が自由に欲しいものを選ぶこともできますし、贈る側も金額を細かく選択できるのでオススメです。
品物や金額、贈る時期などマナーや決まりがありますが、一番大切な事は故人を思い参列してくださった方への感謝の気持ちではないでしょうか。
故人のためにもしっかりと感謝の気持ちを伝えることが大切です。