「49日の法要に招かれたけど、香典の準備の仕方やマナーが分からない・・」
そんな風に悩んでいる方はいませんか?
知り合いのお通夜や葬儀に参列する機会はあっても、49日法要まで
招かれることはあまりないので、いざ参列することになると戸惑ってしまいますね。
特に香典を包む不祝儀袋の書き方は葬儀と法事で異なるので、注意が必要です。
49日法要の際に必要な香典の準備やマナーについて調べました。
49日法要の香典の表書きはどうなる?葬儀と異なるのはなぜ?
香典を包む袋のことを正式には「不祝儀袋」といいます。
葬儀の際は仏式・神式に関わらず「御霊前」という表書きをするのが
一般的ですが、49日以降の法事の際は次のようになります。
■仏式・・「御仏前」「御供物料」
■神式・・「御玉串料」「御霊前」
このように仏式の表書きが変わるのには、49日の忌明けが関係しています。
仏教では、故人の魂は49日間をかけて成仏するための試練を乗り越えると考えられています。
49日目には全ての試練が終わって仏になるので、表書きも「御仏前」を使う必要があるのです。
49日法要の香典の準備はどうしたらいい?
49日法要の不祝儀袋の準備を、順を追って説明します。
お金
まずは中に包むお金を準備しましょう。
葬儀や通夜の際は旧札を使うのがマナーですが、49日法要は
予め日程を決めて行うので、新札でも失礼にはなりません。
ただ、受け取る相手によっては「新札は無礼だ」と思われる場合も
あるので、新札に折り目をつけて入れるのがベターです。
香典の相場は、一人当たり1万円~1.5万円です。
葬儀の際は5千円を包んだ方もいるかもしれませんが、法要では
引き出物代や会食代がかかるため、最低でも1万円は包むようにします。
不祝儀袋
49日法要の際の不祝儀袋は、黒白や双銀の水引が基本です。
関西では黄白の水引の袋を使うこともありますので、
予め他の参列者に確認しておいた方が良いでしょう。
表袋
不祝儀袋の表袋に「御仏前」「御供物料」などの表書きをしたら、
下部にフルネームで名前を書きます。
もし誰かの代理で参列する場合は、名前の左下に「内」と書き、
代理人が持ってきたことが遺族に伝わるようにしましょう。
中袋
中袋の表側中央には、香典の金額を縦書きします。
(金額欄が印刷されている場合はその部分に書いてください)
頭に「金」と書き、旧漢数字を使って金額を書いてください。
<例>10000円・・「金壱萬円」
また、中袋の裏面左下の部分には、住所と氏名を書きます。
ここでも番地などの数字は漢数字を用いるようにしましょう。
お札の入れ方
お札は葬儀の際と同じく、人物の顔のある方を裏側に向け、顔が下に来るように入れます。
筆記具
不祝儀袋の筆記は、基本的には筆で行います。
49日法要の場合は濃い墨を使います。
ただ、筆や筆ペンの扱いに慣れておらず、サインペンやボールペンを使いたい人もいるでしょう。
中袋に関してはボールペンでも失礼にあたらないと言われていますが、表書きは筆を使うようにしましょう。
その他、法要に参列する際のマナーは?
49日法要に参列する際に気を付けるべきマナーを紹介します。
平服の際のマナー
49日法要の案内状に「平服でお越し下さい」という文言が
書かれていた場合、一般参列者は喪服を着る必要はありません。
ただ、その場合も普段着はNGです。色は黒やダークグレーなどを選び、
装飾のないシンプルな洋服を選びましょう。鞄や靴なども同様です。
女性は黒いワンピースやアンサンブルがおすすめです。
男性の場合は、ブラックスーツ(略礼服)を着用する場合が多いようです。
上着を脱がない
男性が略礼服で参列する場合は、基本的には上着を脱いではいけません。
ただ、故人の自宅などで身内だけで法要が行われる場合で
「平服で良い」と言われていた場合は、途中で上着を脱ぐことも可能です。
その場合も上着は必ず着ていくようにして下さい。
コートは会場の外で脱ぐ
寒い季節に法要が行われる場合でも、防寒着の着用はNGです。
喪服の下にカイロや重ね着をして防寒しましょう。
ただ、会場の外までコートを羽織っていくのはOKです。
この場合は黒を基調とした地味なデザインのものを選び、会場に入る前に必ず脱いで下さいね。
まとめ
49日法要に招かれた際の香典の準備やマナーについてまとめましたが、いかがでしたか?
49日以降の法事では、香典の金額や表書きなどのマナーが変わるので注意して下さい。
また、法要に参列する際のマナーも参考にして下さいね。