49日法要に参列する際は葬儀の時と同じく香典を持参しますが、
その金額に悩む人は多いと思います。
世間一般で相場は決まっているものの、故人が近しい親族の場合は
「さすがにもう少し包んだ方がいいのでは?」と悩んでしまいがちです。
また、一緒に参列する息子より香典の額が少ないと分かって後悔したなんてことも。
親や孫など、立場別で49日法要の香典をいくら包めばよいかについて調べました。
49日法要の香典の相場はいくらなの?
49日法要の相場は、世間一般では「1人あたり1~1.5万円」と言われています。
これは、参列者一人にかかる料理代や引き出物代を考慮した金額です。
ただしこの金額はあくまで相場であって、実際は故人との関係や
慣習などの様々な要素によって金額が大きく変わる場合があります。
単純に相場×人数の計算で金額を決めてしまうと、後から他の親族の金額を聞いて
「もっと包んでおけばよかった・・」ということにもなりかねません
。かといって、弔事の際にあまりに多い金額を包んでしまうと失礼にあたります。
香典の金額は、まずは近しい親族と相談した上で、様々な要素を加味して決めるようにしましょう。
故人が親や兄弟の場合に香典の相場はどのくらい?
故人との親戚関係によって、49日法要の香典相場は次のように分かれます。
今回は40代の世帯の例をまとめました。
親・義理の親の場合
一人あたり2~5万円、夫婦で出席する場合は3~6万円が相場です。
ただし、納骨法要を併せて行うなどお布施が別途必要になる場合は、
そのような費用負担も含めて包む場合もあります。
親の葬儀や法要については、施主や遺族間でよく相談して費用負担を決めることが大切です。
全体を取り仕切ってくれる施主へお礼の気持ちも込めた金額を渡せると尚良いですね。
祖父母、義祖父母や兄弟姉妹の場合
一人あたり2~5万円、夫婦で出席する場合は3万円以上が相場です。
おじ・おば・その他親戚
一人あたり1~3万円、夫婦で出席する場合は3万円以上が相場です。
このような相場を参考に金額を決めるようにしましょう。
ちなみに未成年や学生の子供が一緒に参列する場合は上記の金額にプラス5千円が適当といわれています。
また、親族の場合は香典にお供え物を添えて持参するのがマナーです。
その他、49日法要の香典金額を決めるポイントは?
そのほかに香典の金額に関わるポイントは、次の通りです。
法要の出欠
予め施主に法要そのものや会食の欠席を伝えていた場合は、その分の料理や引き出物代の負担はなくなります。
地域の慣習で、近しい親族でなければ欠席する場合は香典を贈らないのが普通というところもあります。
場合によっては、施主側に「いただき過ぎた」と気を遣わせてしまうこともあるので注意しましょう。
他の親族の香典金額
例え独立して生計を立てている兄弟姉妹でも、香典金額については予め相談しておくとよいでしょう。
また、親子それぞれで香典を贈る場合、子は親の金額を上回らないようにするのが通例です。
偶数や4、9の数字を避ける
弔事において偶数や「4と9」の数字はタブーとする考えがあります。
このような概念から、夫婦で出席する場合は2万円ではなく、3万円を包むのが無難とされています。
あまり気にしすぎることはありませんが、香典では1万、3万、5万といった金額だとより問題が少ないといえます。
不祝儀袋の表書きはどうしたらいいの?
49日以降の法要で使う不祝儀袋の表書きは「御仏前」や「御供物料」が一般的です。
多くの仏教では、故人の霊は49日後に成仏しあの世へ旅立つとされていますので、
葬儀で使ったような「御霊前」の不祝儀袋は使えなくなってしまいます。
また、筆記には薄墨ではなく普通の濃い墨を使うようにしましょう。
まとめ
49日法要の香典の相場についてまとめましたが、いかがでしたか?
49日以降の法事では、故人との関係などによって香典の相場が異なります。
特に親や祖父母など近しい間柄の人が亡くなった場合には、
施主や他の肉親ともよく相談の上で金額を決めることが大切です。
また、不祝儀袋の書き方も葬儀とは異なりますので注意して下さいね。