ダニに刺されて、かゆい思いをした人も少なくないと思います。
刺されたところがかゆくてかゆくて掻き潰してしまった場合、傷になったところをどう対処するのが正解なのでしょうか?
ダニ刺されから傷になって、とびひになると聞いたことがあるけれど、それは本当なの?
ダニに刺されたときの症状は接触しただけでうつるという噂も本当?
ちょっと聞きづらい、ダニ刺されと病気についてをまとめました。
ダニの症状は他の人にうつるの?
ダニに刺されると、刺されたところが赤く腫れてかゆくなりますね。
室内にいるイエダニやツノダニ、屋外にいるマダニと種類はそれぞれいますが、症状としてはどれも刺されると赤く腫れて熱を持ち、強いかゆみが現れるのが特徴です。
夏になると、虫刺されに共通する赤い腫れやかゆみの症状が出ているとき、その肌を接触するとかゆみがうつるという噂を時々耳にしますが、これは本当のことなのでしょうか?
ダニに刺されて腫れやかゆみの症状が出るのは、ダニが皮膚を刺すときにダニの唾液が刺されたところから体内に入って、アレルギー反応を起こしたために現れる症状なのです。
ダニの唾液でアレルギー反応が出るのは、肌にもともと傷があったり重度の敏感肌やアトピーなどで皮膚が弱い人でない限り基本的に体内に入ったときに起こり、普通の皮膚に付いただけでは反応しないことが殆どです。
怪我もなく普段通りの肌とダニに刺された肌が接触しても、まず症状がうつることはありません。
ダニ刺されだけでなく、蚊やノミに刺された場合も同じで、普通にしていれば腫れもかゆみもうつりません。
もし、傷のない肌に腫れやかゆみの症状がうつったときは、虫刺されとは別の病気になっている可能性が一番高いので、すぐに病院にかかり原因が何か調べましょう。
傷口はどう手当てしたらいいの?
虫刺されのあとがかゆくて、気付いたときには血が出るほどに傷にしてしまったことがある人も覆いのではないでしょうか。
傷が出来て血が出て痛いのに、かゆさも相まって何とも出来ないとイライラもしてしまいますね。
ダニに刺されたところを掻きむしってしまったとき、傷口はどう手当をすればいいのでしょうか。
一番は病院で薬を処方してもらうことが一番ですが、病院に行くまでの手当てとしては、まず傷口をきれいに洗い流して消毒をしましょう。
血が出るような傷が出来ているときに一番怖いのが、傷口から細菌が入り込んでほかの病気になってしまうことです。
消毒まで終わったら、抗生物質が配合されたステロイド外用薬を傷口にたっぷり塗っておきます。
抗生物質が傷口から入り込む細菌をブロックし、ステロイドがダニに刺されてアレルギー反応を落ち着かせてくれるので、必ず抗生物質配合のステロイド外用薬にしましょう。
ただのステロイドだけの薬を塗ってしまうとアレルギー反応を落ち着かせてはくれますが、アレルギーと一緒に傷口の細菌に対する抵抗力も落としてしまうので、余計に化膿させてしまう原因になるのです。
傷にしてしまった傷は、傷の出来た状況と細菌が入り込んでいるかどうかによっても対処法が変わってきますので、一度手当てが出来たら病院でしっかりと診察してもらって症状に合う薬を処方してもらうのがいいでしょう。
ダニ刺されからとびひになる事もあるの?
ダニ刺されを掻きむしってしまって、細菌が入り込んでしまうことで引き起こされる病気は、どんなものがあるのでしょうか。
ダニに限らず、虫刺されが出来ている皮膚を掻きむしって起こる病気でよくあるのは「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」、通称「とびひ」です。
とびひは虫刺されに限らず、傷口から黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌が体内に入り込んで起きる感染症のことで、膿の溜まった水ぶくれや厚いかさぶたが出来たり発熱したりといった症状が特徴です。
とびひはほかの感染症と少し変わっていて、傷口から出る膿が健康な皮膚に付くことによって移っていく強い感染力が特徴の、保育園や小学校で爆発的に流行することのある怖さが潜んでいます。
とびひになると、完全に治るまで人によっては1ヶ月以上かかってしまうことがありますので、とにかく傷を作らないこと、ダニに刺されない対策が一番重要です。
室内にいるダニは主にカーペットや布団の中と抜け毛・ほこりに住んでいますので、ダニを住まわせないためにもほこりゴミをこまめに取って布団やカーペットを定期的に天日干しや布団掃除機などで掃除をしましょう。
すでに部屋にダニや害虫がいる場合は、徹底的に退治をしないと1回治療が済んでも2回3回と刺されてしまいますので、くん煙タイプの殺虫剤などを使って一気に退治してしまいましょう。
まとめ
ダニに刺されたときの腫れやかゆさは普通にしていたらうつることは殆どありません。
掻きむしって傷にしてしまったときはきれいに洗い流して抗生物質配合の薬で細菌が入り込まないようにします。
虫刺されの傷からとびひになってしまうことはよくあることで、症状が長引くこともあります。
とびひにならないためにも、原因になるダニをしっかり退治して病気を根本からなくしてしまいましょう。