ダニに刺されてかゆいと、ついつい無意識に手が動いて掻いてしまうときがありますね。
刺されたところを掻いて傷になり、化膿したじゅくじゅくの汁が出てしまったら、もうどうしていいか混乱もしてしまいます。
実際ダニに刺されて傷になってしまったら、
・傷が化膿してしまったら?
・化膿したところから汁が出るのか?
・どのくらいで治るのか?
・そもそもダニに刺されると必ず化膿するのか?
ダニ刺されと化膿について、詳しく調べました。
ダニ刺されはどのくらいで治るの?
ダニに刺されたら、どのくらいで症状が治まってくるのか、とても気になりますよね。
ダニには室内に生息している「イエダニ」「ツノダニ」などの種類と、屋外に生息している「マダニ」、2つの分類に分けられます。
室内にいるイエダニやツノダニは症状が出てすぐに薬を使って対処した場合、平均で1週間程度で症状が落ち着いてくると言われています。
屋外にいるマダニはイエダニなどに比べて症状が長引きやすく、刺されてすぐ治療しても早くて10日前後、遅いと1ヶ月ほど症状が出てしまいます。
また、イエダニに似た症状が出るノミも同じ薬を使って1週間程度で治まりだすので、意外と間違えられやすい虫刺されのひとつです。
どれも虫刺されに効果のあるステロイド配合の軟膏や、抗生物質を使った場合の日数の目安です。
刺されたあとの対策が遅くなれば遅くなるほど治るまでに時間がかかりますので、基本的には虫に刺されたと気付いたら、すぐにダニやノミ刺されに効果のある軟膏の使用や病院にかかって早め早めの対策を心がけてください。
特にマダニはイエダニ類やノミと違って、1回刺しても離れることは少なく、皮膚の上に噛み付いて留まっていたり服の中に潜伏して2回3回と刺そうとする特徴を持っています。
アウトドア後に虫刺されを見つけたら皮膚上や衣服、靴やかばんまで細かく点検して徹底的に退治をしましょう。
ダニに刺された箇所が化膿した時は?
ふとしたときにダニに刺されてしまい気付かずに掻き壊してしまった、なんてのは子供だけでなく大人でもよくあることのひとつですね。
通常ダニやほかの虫に刺されても、掻き壊してしまわない限り化膿することは殆どありません。
まれに刺しあとをぶつけたり転んだりといった別の怪我で化膿してしまう場合もありますが、例外中の例外ですね。
どの場合でも、刺されたところが傷になっていて中心部に黄色や赤い水ぶくれが出来ていたら、まず化膿していると思っていいでしょう。
刺された後が化膿していた場合、早急にステロイド配合の軟膏の使用を中止してください。
ステロイドは炎症を抑えるために、体が本来持っている免疫力を下げる効果を持っています。
虫に刺されて腫れやかゆみだけの症状のときは、炎症を減らして過剰な反応を和らげてくれる効果が期待できる物です。
ですが、傷が出来て化膿している場合は、せっかく傷から入った細菌を退治しようと頑張っている体の免疫や白血球の動きをステロイドが鈍らせてしまうのです。
化膿してしまっている傷が出来ていたら、動きを鈍らせるステロイド配合薬をやめて、体の免疫機能や白血球をサポートするための抗生物質を使う対処法が良いでしょう。
抗生物質は基本的に病院で処方される薬がメインになりますので、虫刺されのあとが傷になっていたり化膿していると気付いたらすぐに病院で薬をもらうようにしましょう。
汁みたいなものが出る時は?
ダニに刺されたあとを傷にしてしまったとき、傷口から汁のような何かの液体が出てくるときがあります。
傷口から出る汁なら全部膿かと思いがちですが、もしかしたら膿ではないかもしれないのです。
傷口から出てきた汁がべたべたと粘り気があり、にごった白色か黄色がかった白色で生臭いような不快になる匂いがするものでしたら、まず膿と思われます。
反対に、出てきた汁がさらさらしていて薄い黄色をした透明な液体で、匂いが殆どしないものの場合は、リンパ液(浸出液)の可能性が高いでしょう。
膿は傷口などから入った細菌を倒した残骸で出来たものですが、リンパ液は血管と同じように全身をめぐっている体液のひとつです。
リンパ液は傷が治る過程で、今以上に細菌が傷口に入り込まないように傷口を覆う役割を持っている、外傷を自然治癒させるためにとても大切な体液なのです。
膿が出ているときは病院で適切な処置をしなければいけないのですが、リンパ液はあふれてきたり服を汚したりするほどでなければ、そこまで気にすることはありません。
いまいち出ている汁が膿かリンパ液かわからないときは、ティッシュやガーゼにとって確認し、それでもわからない場合は病院で診断を受けてください。
まとめ
ダニに刺されたときは、種類にもよりますが1週間から10日ほどから1ヶ月ほど症状が続きます。
刺しあとを傷つけて化膿してしまったときは、ステロイド配合薬ではなく抗生物質で早く傷を治すように勤めましょう。
傷口から汁のようなものが出てきても、膿とは限らずにリンパ液の場合もあります。
リンパ液はそんなに気にしなくても大丈夫ですが、膿の場合は病院で治療を受けましょう。