夏休みになると夏祭りや花火大会と浴衣を着る場面がたくさんありますね。
普段着と違う浴衣は憧れがあると共に、着付けを知らないで敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか?
浴衣の着付けは思ったよりも簡単で、一回手順を覚えるとすぐに着られるようになります。
特に10代20代で浴衣の着付けの基本を覚えておけば、年代・場面ごとのアレンジはとても簡単に作れるようになりますよ。
浴衣の着付け方法は?
浴衣の着付けは基本的にひとつしかありません。
最近では着崩した花魁スタイルや浴衣ドレスといったものがありますが、普通の浴衣を使った着付けならばどれも基本の着方からアレンジを加えたものです。
まずは基本の浴衣の着付けを一通り見てみましょう。
仕立て屋さんが公開している浴衣の着付け方ですが、この基本の着方を覚えておけばだいたいのアレンジは可能です。
基本の着方をした上で襟元を大きく開けたり、帯の結び方を工夫して着付けていけばよいのです。
しかし、着崩したスタイルだと着ているうちに脱げてしまったり、アレンジが強すぎて下品に見えてしまうといったマイナス面が多くなるところから、浴衣自体に慣れていない10代20代は基本の着付けと帯の結び方を覚えてからが良いでしょう。
普段着がカジュアルな人は特に、きっちりとした和装を着こなすことで新鮮な印象を与えることが出来ますね。
また、普通の仕立てのものでない、上下が分かれている浴衣ドレスやロリータファッションやギャルファッションのブランドが販売している浴衣ワンピースといった、浴衣の作り方から違うものの着方は、それぞれ浴衣に合った着方をブランドが教えてくれますので、浴衣の基本ではなく教えられた着方をすると綺麗に着こなせます。
ひとつ注意しなくてはいけないのは、基本的な着付けでも浴衣ドレスなどでも、浴衣は必ず左側が上に来る合わせをしなければいけないことです。
洋服は男性が左が上、女性が右が上であわせていますが、日本の浴衣を始めとした着物は、全て左が上に来るように着ます。
反対に着付けてしまうと、亡くなった人に着せる着方になってしまうのであまり気分のいいものではありません。
昔から日本では前後左右に重要な意味を持たせていることは少なくないので、着付けを始めたら一度鏡の前でチェックしてみましょう。
よく着付けの専門誌などでは「上前」「下前」、「右前」「左前」といった言葉が頻繁に出てきますが、まずは難しく考えずに鏡で見たときに逆「y」の字になるようにと覚えておけば問題ありません。
10代20代におすすめの可愛い着付け方はある?
基本の浴衣の着付けを覚えられたら、可愛いアレンジ方法が知りたくなりますね。
10代20代では若々しさがある分、落ち着いた着方より少し派手目にすると可愛く仕上がります。
簡単で可愛くなる一番のおすすめは「伊達衿」です。
出典:item.rakuten.co.jp/
伊達衿とは浴衣の下にもう一枚着ているように見える付け衿のことで、伊達めがねなどと同じく「なんちゃって衿」という意味があります。
シンプルな柄の浴衣を一枚だけで着ると、帯や髪飾りを派手にしてもどことなく垢抜けない印象になりますが、顔に近い襟元に華やかな伊達衿をつけて可愛くまとめてみましょう。
伊達衿の色やデザインを帯や髪飾りと合わせると、より可愛くなりますね。
最近は浴衣ドレスや浴衣ワンピースの影響か、レースつきや洋風の柄の伊達衿も増えています。
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大き目の柄の浴衣を着ると、胸元が寂しくなりがちですが、こうした派手目の伊達衿をつけることで統一感が出ますね。
もっと可愛くしたいという人には「兵児帯(へこおび)」がおすすめです。
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小さい子供につける帯というイメージの多い兵児帯ですが、最近は大人用に長さのあるものも増えて普通の帯に合わせたり、兵児帯一枚で結んだりと、アレンジの幅が広がっています。
くしゅくしゅした柔らかい帯は平坦になりがちな浴衣に立体感を出してくれますし、ふんわり風になびくところも女子っぽさを際立たせてくれます。
普通の帯と兵児帯を一緒に使うときは結び目を中心にすえるだけでなく、左右の位置を変えてわざと斜めにしたりと洋服的なアシンメトリーが作れるのが面白いですね。
今年の浴衣のトレンドカラーは?
今年の浴衣のトレンドは「古典」「レトロ」がメインで、古典柄の定番色の「紺色」や「白」、またレトロ柄によく使われる「赤」を基調としたカラーが流行しそうな気配です。
さっぱりとした紺色は全年齢着られる優秀カラーですが、あえて10代20代の人が着ることによって一層の若々しさがアピールできます。
出典:yukata-sienne.jp/
遠目から見ると紺色と白だけに見えますが、近寄ると白の中に隠れたオレンジや水色が今風の雰囲気をかもし出してくれています。
夏によく使われる白地は、涼しさと清潔さが同居して見ていて気持ちのいい色ですね。
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古典文様のひとつの矢絣となでしこの花をちりばめた、大人っぽい一枚です。
普段は原色や濃い色が好みの人は、浴衣だけは思い切って白を着て見ては?
レトロ柄定番の赤は存在感が大きい色な分、柄は抑え目でバランスを取ったものが上品で可愛いでしょう。
出典:item.rakuten.co.jp/
定番の白地に赤い花柄ではなく、赤地に白の花柄の珍しい取り合わせです。
落ち着いた赤に昭和レトロな大きな花柄が目に付く20代の大人女子におすすめですね。
まとめ
浴衣の着方は基本的にひとつで、だいたいが着崩したりするアレンジなので基本を覚えておくと簡単に着付けられるでしょう。
10代や20代の浴衣の着付けには伊達衿や兵児帯といったアイテムを増やして、可愛らしいアレンジが出来ます。
今年は流行の古典柄やレトロ柄に多く使われる、紺色や白、赤がメインのトレンドカラーになるでしょう。